どうも!ユンケルです!
ユンケルの酒場へようこそ!
今回は家庭用に使われる包丁の種類とその用途について解説したいと思います。
マニアックな用途の包丁もたくさんありますが、今回は一般的に家庭で使うものに絞って紹介していきます。
包丁の材質の違いについての記事はこちら
家庭用の包丁とは?
家庭用といっても様々ですので、今回は僕の独断と偏見で選んでご紹介します。
中にはそれ家庭用?ってものもあるかもしれませんが、ちょっと裾野を広めにご紹介しようと思っています。
それではさっそくですが、いってみましょう。
三徳包丁・文化包丁
まず一番家庭用の包丁で思い浮かべるのが三徳包丁ではないでしょうか。
刃渡りが16~18㎝の洋包丁で、刃が刃先までほぼ真っすぐなものが多いです。
同じ形状の包丁で文化包丁と呼ばれるものがありますが、両者の形状による違いはありません。生まれたルーツによってその呼び方が違うようですが、三徳包丁=文化包丁の理解で問題ありません。
グローバルが三徳包丁と文化包丁の両方を販売しています。その形状を見るところ、三徳包丁は刃先に丸みがあるところ、文化包丁は刃先が尖っています。グローバル社的には形状を使い分けているようですね。
三徳包丁の用途
三徳包丁はその名の通り、ほぼなんにでも使える万能包丁です。
野菜を切ったり、肉を切ったり、魚を切ったりと普段使いでほぼどんな食材でも切りやすい包丁です。
ただ、大きめのブロック肉を切ったり、大きめの魚を捌いたり、お刺身をキレイに切ったりするのには向いていませんので、そういったシチュエーションでは不便を感じることがあります。
刃が短いのでどうしても大きめの食材を切るのは苦手で、例えば野菜でもキャベツとか白菜なども一個まるごと切るとなると三徳包丁では切りにくいです。
牛刀
牛刀(ぎゅうとう)は刃渡りが18~22㎝ほどの洋包丁です。
三徳包丁との違いはその刃渡りの長さと、刃先までのカーブです。
牛刀は世界中で使われており、フレンチナイフ、シェフナイフ、万能包丁などと呼ばれており、世界ではプロが使用する日本の三徳包丁のような存在です。
家庭でも、料理好きな方には使用頻度が高く一本持っておくととても便利な包丁です。
牛刀の用途
牛刀は万能包丁と呼ばれている通り、野菜を切ったり、魚を切ったり、肉を切ったりとなんにでも使いやすい包丁です。
刀身が大きいので、細かい作業にはあまり向きませんが、ブロックの肉を切ったり、大きめな魚をカットしたり、キャベツや白菜などの丸の野菜を切るのには重宝します。
また、ある程度の重さもあるので、野菜を刻んだり、魚や肉を細かく叩いたりするのにも便利です。
出刃包丁
出刃包丁(でばぼうちょう)は刃渡りが15~20㎝ほどの和包丁です。
形状としては、刃の幅が広く厚みがあり重い包丁です。刃先は薄く、刃元が厚くなっているものが多いです。
出刃包丁の用途
出刃包丁は魚を捌くためにつくられた包丁です。
魚の頭を落としたり、兜割りしたりもするので、魚の骨が切りやすいようにわざと重くつくられています。
魚の身を綺麗に捌く為に切れ味の良い鋼が使われていることが多く、魚の小骨などは余裕で断ち切ることができます。
このように、出刃包丁は魚を捌く為につくられた包丁ですが、塊の肉を切るのにも使用できます。片刃包丁なので真っすぐに切るのは苦手なのですが、その重さを利用することで肉も切りやすい包丁です。
鶏の小骨くらいであれば問題なく切る事ができますが、もともと出刃包丁は骨をガンガン切るための包丁ではないので、肉についている太い骨を切るのには適していません。
魚を捌くことがあるなら出刃包丁も持っておいたほうが良いです。
刺身包丁
刺身包丁は刃の幅が狭く、刃渡りが21~24㎝ほどの細長い形状をした包丁です。
刺身包丁と呼ばれるものには、和包丁の柳刃包丁(やなぎば)と蛸引包丁(たこひき)、洋包丁のサーモンスライサーがあります。
柳刃包丁は、もともと関西で使われていた刺身包丁、蛸引包丁は関東型の刺身包丁です。今では刺身包丁といえば柳刃包丁の方が一般的には広まっています。
サーモンスライサーは海外発祥で、その名の通りサーモンを切ったり、ローストビーフやハムなどを真っすぐ切る事のできる海外版の刺身包丁です。
刺身包丁の用途
刺身包丁は刺身の切り身を美しく切るために使う包丁です。
刃の長さを利用して手前側(刃元)から刃先にかけてスーッと一方行に一度で身を引き切ることで、身の組織を崩さずキレイな切り口で身を切る事ができます。
もちろん刺身包丁で切ったお刺身の方が身の組織が崩れないので味も美味しいです。
《柳刃包丁》
《蛸引包丁》
《サーモンスライサー》
ペティナイフ
ペティナイフは洋包丁の中でも一番小さい包丁です。刃渡りは8~14㎝ほどで、刃の幅も狭く、先は尖った形状をしています。
ペティナイフは小さくて軽いので、細かい作業をするときや、家庭のキッチンが狭い方などは何かと便利です。
ペティナイフの用途
ペティナイフは小さめな野菜をカットしたり、フルーツの皮を剥いたり切ったりするのに使います。
大きな包丁ではやりづらい飾り切りなどはペティナイフでやると意外と簡単にできたりします。その小ささから、細かい作業が得意な包丁です。
小さく細かい作業が得意な包丁なので、肉とか魚は切りづらいのかと思いきや、意外にも肉や魚も不便なく普通に切る事ができます。
さすがに大きい塊肉や魚は切りづらいですが、2~3人前の肉なんかは不便なくカットすることができるので、意外と活躍の幅が広い包丁です。
普段使いも十分にこなすことができます。
家庭で使う包丁の種類と用途まとめ
今回は包丁の種類を紹介しました。
紹介した包丁以外にも、中華包丁、パン切包丁、冷凍包丁、骨スキ包丁、筋引き包丁、洋出刃包丁、菜切包丁など、まだまだいろんな包丁があります。
ですが、今回ご紹介した包丁さえ持っていれば普通の調理で困ることはないと思います。
- 三徳包丁・文化包丁
三徳包丁、文化包丁は家庭で使用するのにピッタリな万能包丁。肉、野菜、魚、どんなものでも切りやすく、刀身も大きすぎず扱いやすい包丁。
- 牛刀
三徳包丁よりも刃渡りが長い万能包丁。三徳包丁では切りづらいブロック肉や大きめの魚、野菜などを切るのに便利で使いやすい。重さもある程度あるので野菜を刻んだりするのにも楽。 - 出刃包丁
魚を捌く為の包丁。肉を切ることもできるが片刃なので真っすぐ切る作業は苦手。鶏の小骨程度なら問題なく断ち切ることができるが肉の骨を切るための包丁ではないので扱い注意。 - 刺身包丁
刺身をキレイに切るための包丁。一気に引き切る必要があるため刃渡りが長い。根元から刃先にかけて一度で引き切るようにして使う。 - ペティナイフ
小さくて軽い万能包丁。小さめの野菜やフルーツをカットするための包丁。その他、飾り切りをするのにも向いている。あまり大きくないものであれば普通に肉や魚を切ることもできる。
以上、少しでも包丁選びの参考になれば幸いです。
包丁の材質について解説した記事はこちら
コメントを残す